お酒紀行blog

いままでいったいろんな酒場のことや音のことなども書いております

タイ・パーイの雑貨屋のみ

タイ北部、チェンマイからバスで3時間ほどの村?街?パーイ。

一時ヒッピーブームみたいな感じで盛り上がった後、おしゃれ田舎街としてタイ人若者にも人気がでて、パーイにきて絵葉書を送るのが流行りになってた数年前。

 

1人パーイにいき、街中心にある雑貨屋でビールを買って、その店前に置いてあるテーブルと椅子でビールを飲む。<これがタイの田舎での普通の飲み方、現在も健在>

雨が降ってきたのであまやどりついでにそこに居た人たちとビール飲みながらおしゃべり。

一人のおっちゃん、北欧出身。

これ、俺の彼女、タイの山出身なんだ。でも耳が聞こえないんだよね。俺さ、なになにでさ、彼女がなになにでさ。ぶらぶらブラ。。。旅行者特有の信ぴょう性のない<失礼>大げさなお話。

 

へえ、、おっちゃんの話筒抜けのまま雨振りの空を見る。

そこに野良子犬がフラッと。そしたら耳の聞こえぬタイの女の子がジェスチャーで、

犬臭い。雨のあと、くさい。

そのとき雨がやんで、、、そらがパア~と明るくなった。

そこでうかんだのが、当時ワインを売る仕事をしてたので、ワインの香りで使う表現、濡れた子犬の匂い。。。ほんとうにあるんだ。。。

そして、そのときよく聴いてた曲、アルケミーレコードのオムニバスに入ってる マニッシュトーンってバンドの廃墟の隙間から、って曲。

 


廃墟の隙間から マニッシュトーン

とおり雨が過ぎたあと あの空気が鼻をつく

 

そしたら空がぱ~~と明るくなってきて、晴れたね、気持ちいいね。

だれいうでもなく解散になって、晴れて気持ちいい道の香りのクンクンしながら宿に帰った。

えっと、このブログ1話に載せた写真はその同じ雑貨屋の前でつい最近ビール飲んだ時のやつ。

f:id:jyumij:20170714220243j:plain

 

もう一回のせとこう。ここに再度いくまで、子犬のこととか覚えてなかった。

ビールあけて、あっ!と思いだした。お酒の記憶ってよいな~~~~と。

おうち

お酒の回想ででてきたのが家でおきた忘れれない感覚。

 

百貨店の売り子をしていた頃、日本で大はやりのボジョレーヌーボーの在庫処分イベントコーナーに立った数日。たしか4月頃かな。ボジョレーが11月だから半年後位。

 

そこにあったのが前から気になっていた ビオディナミ製法で作られたボジョレーヌーボービオディナミとは、ぐぐれば出てきますが、、おおまかにいうと占星術を生かした農法でつくったビオワイン。

 

まあ、ほな、半額だし、と、フランスのビオディナミの先駆者とも言われる方のワイナリーのワインを購入し、

その頃ハマりにハマっていた フィッシュマンズのラストライブのDVDをみながら飲んでみる。

 


Fishmans MELODY

 

ぽんどんぱーん!気がついたらぶっとんで記憶なく眠ってた。

そして起きたらこのうえなく心地よい。。。

まずはワイン、これ、すごかった。新酒から半年、、これ逃したら酢になってたであろうギリギリライン。そして自然の色々凝縮さ。エネルギーたまらん。

 

音、、、、、、、は、この音源、いまいるところと違う次元。

ここじゃない。このライブ、生で見てたらもう、倒れてると思う。

<この音源、初めて聞いたのはタイに住んでた頃、一時帰国で日本戻ったとき、雑貨屋に入ると聞こえてきた音が、、これずっときくとダメだ!と咄嗟に店を飛び出て、いまかかってたの何!!と友達にきけば、フィッシュマンズのラストライブちゃう?と教えてもらい、こんなん聴かれへん。。。と避けてたけど、その後日本に本帰国してから少し聴いたら、聴きたくなっていてもたってもいられなくなってCDとDVDをネットで即買←これが初めての音源ダウンロード書いともなりました>

 

ワインはそのときにビオディナミにはまった。

 

数年後パリにいったとき、デパートのワインコーナーにいくと、、、

僕やろ~僕を買えよ~僕、すごいんやで~となんかオーラを出してる濁ったワインが、、、、はいよ!と手に取り、レジに持っていき、

<ね?これ ビオワインかな?>とレジの人に訊くと、

<そうよ~~これはよいワイナリーのビオディナミよ~>との返事。

いやあ、、、これも美味しかった。

あとで調べると フランスとドイツの国境 アルザスにあるワイナリーのでした。

星とか月とか、土とか、、、そういうの。がっこん! と入ってきます。

 

音とね、空間とね、すべてが一致するとそれはもう。。。一生ものの感覚です。

と言いたかったお話の今夜です。

 

 

 

 

 

 

だいぶん前のバンコク・カオサンロードの屋台バー

 

 

いままでとか、これから、いく色々な国や場所のお酒紀行を書いていこうと想います。

 

だいぶん前のバンコク・カオサンロード。ちゃんと覚えてないけど15年ほど前かしら。

 

 当時はちょこちょこバンコクに旅に出ててカオサンロードと呼ばれるバックパッカー街によく泊まってました。

 

そこの外れにある屋台バー。黄色い金属折りたたみのテーブルと椅子が並んでてビールが数種置いてるだけのバー。コンビニで買うのにちょこっと足しただけでビールが飲めるので白人旅行者や近所のタイ人もちらほら。

 

そこにいつもいたのがタイ人のにいさん<おじさん?>Sティ。

数年前に一人で道を歩いてるとここでのんでいけや。とタイの人たちに誘われそのまま大勢で飲んだときにいた1人。

次行ったときに最初会った時の写真を現像して<ここで時代がわかりますね~>渡したら、それに感動してくれたみたいでそこから仲良くなり会うたびなんかこの屋台で飲む仲に。

 

しかしSティ、なかなかくせある兄さんで会うたび傷が増えてたり、笑 とある日は真昼間から道の野良犬と川の字で寝ていた。

 

そしてまたそんなある日、テケテケ。と屋台の前を歩いてるとSティが、

お~~~い Y ! 飲もうよ~いつも世話になってるし、今日は奢らせてくれよ!

って、Sティお金無いやん。

いや!今日は奢る。なんせ世話になってるからな。まあ、ここに座れ。

はあ、、いつもの黄色い椅子に座ってみる。

 

するとSティ、ポケットからビニール袋を取り出し、端っこのテーブルに座ってる白人達のところに行き、

<エクスキュズミー、、、前にツナミがあっただろう。。あれで俺のいとこがよう、、家を流されてな、ちょっとばかり恵んでくれないか。>

<oh sorry... (ここでのSORRYはお気の毒にって意味)>

と札をいれる白人さん達。

数枚集まるとこっち向いてやってくるSティ、、、まさか、、そして、、チャンビールを2本屋台でかって持ってきた!

さっ、Y ! 飲もうぜ、かんぱ~~~い!

。。。。まっ、いっか。 白人さん達のテーブルは3個ほどむこうなだけだがこちらを気にするでもなしだし。カオサンだし。ここ。って事で。

 

その1年後くらいかな、またカオサンを歩いてるとむこうからSティがやってきて、

お~~~! わたし お~~~! とけっこう大きい声で挨拶してハグしてたら、まわりのタイ人達、またSティが喧嘩!?みたいな感じで警戒した目で振り向いたけど、私をみて、ホッとした顔してた。あれが会ったの最後かな。

 

去年10年ぶり以上にカオサンあるいたときはさすがに黄色い屋台はなかったし知った顔は見なかったね。

あんときはビールありがとうね。Sティ

 

f:id:jyumij:20170714220243j:plain

 

*さすがに当時の写真は残ってないので最近飲んだタイビール写真をば。

チャンビールよりもビアリオのがめっきり好きになったここ数年。